トカラ列島トカラ馬2 ~和馬日和(なごんまびより)~

トカラ列島中之島には日本在来馬「トカラ馬」が飼育されています。小さな島の小さな馬たちの様子をご紹介します。

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島は梅雨本番です。

一月が経とうとしています。
5月14日にあずきが元気な女の子を産んでくれました。
とってもかわいい子でした。
雨が降る中、お母さんに寄り添い、お母さんもお乳を与えて子馬を護りました。
翌15日その牧場で事故が起こりました。
子馬は亡くなってしまいました。
太陽を見ることなく亡くなってしまいました。
その事故の素地を作ったのは私です。
私の管理不足からです。
大切な馬たちを皆様からお預かりしているのに
本当に申し訳ありません。

事故の詳細を聞いてもたくさんの人が私を慰めてくださました。
命を扱う以上起こりうることだとおっしゃって下さいました。
でも私の腕の中で亡くなっていった子馬は
私を反射する鏡です。
私にははっきり見えます。
私のふがいなさをうつしています。

一つ一つに疑問や注意を払っていたら救えた命であったと思います。
日々の煩雑さに埋もれて、見ようとしなかった、いや、見る能力を持たなかったのです。
何でもできる、何でもしてあげたいと思わない方がいいよと、言って下さる方がいます。
だって、何でもはできないんだから。
もちろんそうです。
私は寒さで震える子にすら何もしてやれません。

弱った子を保護する屋根がほしい、
個体の区分ができる牧地がほしい
いままで事あるごとに言い続けてきましたが、力不足、いまだ実現に至らず、
今ある環境の中で生きることのできる子だけが飼育するに値する馬だとしたならば、
今回のことは「淘汰」になります。
でももう一つ“今ある環境”の中に“飼育者”もいます。
馬に提供されている現状の中に“私”がいるのです。
屋根も建たないし、牧地も使えない、
今の私が唯一できることは私の管理能力を上げることだけです。

私は答えを見つけなければと思いました。
赤ちゃんの命に応えるために。
得た答えが正解かは分かりません。
不正解の可能性もすごく大きな確立であります。
でも今という時を生きる上で私自身が考え得る選択肢の一つをその答えとすることにしました。
物事をよく知っている方から見れば、もっと戦略的に立ち回ったり、もっと忍耐すべき状況であるのかもしれません。
でも今、何か答えを出さなければ、折れそうな心をまたつなぐことができないように思われました。
完璧主義から来る律儀な精神からではないんですよ、私はその真逆と言ってもいいくらいです。
ただ自分の弱さからくる閉塞感を感じている、弱いだけです。
こんなこと…開き直って憎らしい奴と自分でも思います。

私もできるだけうまく生きてゆきたいとは思います。
また転んでも、今度は馬たちには迷惑をかけたくないと思うからです。
でも私が転ぶことでひょっとしていい方向に道が開けたら、それはそれでありがたいことだと思うのです。
人の居場所って、自分自らの力で勝ち取る場面も多いけれど、それと同じくらい与えられる場合も多いように思います。

もし私に私の希望する居場所が与えられるならば、その時は今以上の自分で能力を発揮できるようになっていたいと思うのです。


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  1. 2012/06/12(火) 22:26:07|
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