トカラ列島トカラ馬2 ~和馬日和(なごんまびより)~

トカラ列島中之島には日本在来馬「トカラ馬」が飼育されています。小さな島の小さな馬たちの様子をご紹介します。

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明治18年にトカラの島々を調査しに調査隊がやってきました。
その時の記録によると、その当時島で飼われていた家畜は牛やニワトリや豚、
または猫などで、馬が飼われていたという記録はありませんでした。


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その頃、宝島に住んでいた人は考えていました。
「馬がいたら、荷物も運べて農業にも使えて便利だろうな~。」
当時はまだ車もなくて耕運機もなくて、道は舗装されておらず土の細い道があるだけだったので、
馬がいればとっても便利だと思ったのです。


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そこで、宝島の人は馬の名産地だった喜界島で馬を買うことにしました。
喜界島では強い馬がたくさん作られていました。島で馬たちは農業や黒砂糖を作るのに
よく使われていました。
明治30年、宝島の人たちは喜界島に出かけていきました。
そして10頭くらい馬を譲ってもらってきたそうです。


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その少し前のことです。  
日本の政府は国じゅうの馬を改良してゆくことに決めました。
改良して強い馬をどんどん増やして、いつでも戦争に使えるようにするためです。 
外国から来た大きい馬と、もともと日本にいた小さくて強い馬たちをかけ合せて
中間の種類の馬を作ることを馬を飼っている人たちに命じました。
喜界島もその命令に従いました。


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でもその時、宝島に持ってきたのは喜界島で一番初めから飼われていたとても古い種類でした。
宝島で馬たちは島の人から温かく受け入れられ、それからは宝島でどんどん頭数が増えてゆきました。

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昭和16年、第2次世界大戦という戦争がはじまりました。
アメリカやイギリスなどの連合国と日本が戦った大きな戦争です。
今の戦争と違って、昔の戦争は陸地の戦いでは馬がとても重要でした。
日本の軍では「馬は兵器だ」と言ってとても多くの馬たちが戦場に送られてゆきました。
ガソリンなどの燃料が手に入りにくくなり、ますます馬は重要になりました。


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全国各地にいた日本の在来馬たちは軍馬改良の命令でどんどん姿を消していました。
そしてさらに、戦地では馬が足りなくなって、農家で飼われていた馬たちも戦争に行かなくては
いけなくなりました。
戦場に送られた馬たちは全国から数十万頭に上ります。
ここにある写真は古く見づらいかもしれませんが、
その時田舎の馬たちが戦地に送られるために集められている様子です。


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宝島の馬たちはどうなったでしょうか。
島に来てからどんどん数が増えていて、昭和18年の記録では宝島だけで100頭を超える
たくさんの馬たちが飼われていたそうです。
それほどトカラの島は馬たちにとって住みやすいところだったのです。


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戦争が終わると全国では復興に馬を使いたいという人がたくさんいました。
でも車や農業の機械が手に入るようになって馬たちの活躍の場はどんどん減ってゆきました。
馬たちもそれに伴って姿を消してゆきました。


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昭和27年、大学の先生が島にやってきて、島の馬を見て驚きました。
「これはどうだろう、日本の古い馬にとてもよく似ているぞ」そしてよく調査するとどうやら
本当に日本に昔からいた在来馬の一種であることが確認されました。
先生はトカラの島で発見した馬だから「トカラ馬」と名付けることにしました。
トカラ馬と名前の付いた馬たちはそれから保護されることになりました。


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たくさんの昔の人たちがトカラ馬を守ってきてくれて、今私たちが触れ合うことができるように
してくれました。
でも将来また嵐が来るかもしれません。
私たちが馬と会えたように将来の子供たちにもトカラ馬と会えるようにしてあげなくてはいけません。
どうしたらいいでしょうか。それはみなさん一人一人が自分の心の中に「はこぶね」を作ってあげて、
トカラ馬たちが嵐にあいそうになったときには乗せてあげることができたらいいと思います。
皆さんが次の時代にトカラ馬たちを連れて行ってあげてください。

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  1. 2013/03/11(月) 20:28:34|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

こちら、園川さんの作品?ですか。
愉快です。
  1. 2013/03/11(月) 21:44:53 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

いやーすばらしい

トカラ馬のはなしのさしえすばらしいじゃないの・・オッちゃん感激しましたでー。
そして日本列島知恵プロジェクト中之島編今日見ました。文を読んでいった最後に貴女と馬ちゃんの3ショットドカーンとアップうれしかったです。元気そうで安心しました。オッチャンも昨年の今時分は神戸市民病院の手術の真っ最中でした。15時間に及ぶ先生方の献身的治療のおかげで一命をとりとめ感謝の記念日です。先ごろ経過観察精密検査を受け異常なきとのことで家族一同安心しております。せっかく助けていただいた
命大切にしていきますね。貴女も無理をせず更なる活躍を祈っています。応援してまっせ・・・。
  1. 2013/03/12(火) 19:24:40 |
  2. URL |
  3. 神戸のオッチャン #-
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます~

術後の経過が良かったのですね、安心しました。
是非これからもお元気でいてください!
命のありがたみを骨身にしみて解る方は、きっと誰よりも強い!
そのパワーを私にも少しでいいので、分けていただきたいです~。

でも、あまりご無理なさらずに。
春は寒暖の差も激しく、特に今年などは強い寒気の張り出しで
日本列島おかしな天候に見舞われている印象ですから。
花粉・黄砂・汚染物質の流れ込みも悩ましいところですね。。。
物事の資本は健康です。
ご自愛ください。
  1. 2013/03/13(水) 17:58:42 |
  2. URL |
  3. tokarauma #-
  4. [ 編集 ]

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